日野自動車は潰れる?考察と口コミ

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日野自動車は潰れる?潰れない?

2018年に米国での排出ガス認証に関して疑問を持った社員の訴えにより調査を進めたところから不正が発覚し北米の集団訴訟に発展し、これが国内にも響き日野自動車を揺るがす大きな問題と発展した。

2024年3月期には不正に関する国内での特損に一応の決着を付ける予定と日野自動車はした。

実際の決算でも24年3月期には続いた赤字から黒字決算へと取り戻しており、このことからも現在は潰れる心配は無いようである。

北米の不正発覚から国内の不正発覚に

北米の排ガス認定の不正が発覚したことで国内の不正も発覚し、日野自動車は出荷停止処分を受け、一時全ての出荷が止まることになり潰れる危険性が高まった。

2018年11月、北米で排出ガス認証に関して疑問を持った社員から弁護士への相談があり、日野自動車の不正が発覚し、米司法省から調査を受けてこの問題は集団訴訟となった。

この米国での不正発覚にあたり、日本でも2021年4月から社内調査を始め全機種の総点検を行い、2022年3月にエンジンの排出ガスと燃費に関する認証申請で性能を偽る不正が逢ったことを記者会見で公表し、それを搭載する車両の出荷を停止した。

その後2022年8月にも小型トラックに不正が見つかり、国内向けの全車種の出荷停止となった。

この不正は2003年10月からおよそ20年にわたって行なわれていたことが後に判明、これに親会社であるトヨタ自動車はこの不正の影響を受けたとしているが、日野の社員からは不正は歴代社長の多くを送り込んできた、親会社のトヨタ自動車にも原因の一因があるとしている。

どちらにしろ、出荷停止となり信用を失った日野自動車は潰れる危険性をはらむ事になったのだ。

パワハラが不正の大きな要因?

排ガス認定における不正の要因としてあげられたのは日野のパワハラ問題だ。

2016年に国交省が各自動車会社に燃費など各種認証試験の実態を社内調査するよう求めた事に対し、日野自動車はデータの書き換えなどを通じて虚偽の報告を行なった。

このことを「上司の指示命令に対して上意下達の上に物をいえない風通しの悪い組織」であったと企業風土の問題点を指摘し、日野がパワハラ気質であったことを認めている。

「社内の目標値に対して実力が届かず、開発の部署が追い込まれて不正に走ってしまった」とプレッシャーが過度にかかり不正を起したと釈明、早期の改革を求めて2022年に経営責任を明確化し、日野生え抜きの役員4人が辞任をしたが、トヨタ出身の社長の退任はなく減給と留まった。

このことからもトヨタの影響力の大きさが見て取れ、トヨタが不正に一方的な影響を受けているのではなく日野のパワハラの一部に影響していることが感じ取れ、また今後の影響力の強さも窺い知れる。

はたして一部の幹部の入れ替えで今後日野自動車が本当に生まれ変わっていけるのか注目が必要である。

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日野自動車の口コミ

パワハラが横行し、「上に物が言えない」という閉鎖的な社風が不正の抑止を難しくしたとみられている。その改革も急務だ。

商用車で不正は影響あるだろう。導入検討してた会社は損害被るぞ。所詮、日野自動車もトヨタグループって事か

トヨタからのお下がり経営陣が不正を行ったのだから、コレがトヨタの体質なのだろうね。

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まとめ

不正発覚による出荷停止という重い処分を受けた日野自動車はその信頼を大きく失い、大きく経営が傾くこととなった。

原因と言われるパワハラ問題も幹部の人事だけを入れ替えただけでは顧客の満足を得ることはできず、逆に日野自動車の親会社であるトヨタ自動車の影響を大きく感じさせることとなり不信感をもたらすこととなった。

24年3月決算では資産売却などで黒字をたたき出したが、実際に信頼回復をしていくのはこれからである。

20年のコロナの影響もあり半導体不足で車自体の生産が危ぶまれたが22年には回復をし、出荷停止も明けたところで、23年には半導体の供給もなんとか追いつき量産体制に入っている。

後は顧客が戻ってくるまでいかに信頼回復に努められるかだ。

ぜひ、日野自動車には王者の奪還を目指し努力をして貰いたいものである。