千歳レラは潰れた?
千歳のレラは2024年1月に閉店することを発表した。
完全閉店の時期は未定として、現在の契約を更新しないこと、契約が切れ次第完全閉店をするとしている。
現在契約が継続している店舗も20店舗を切り僅かとなり、2024年9月1日にはアトリウム区画使用停止などまさに閉店を待つばかりとなっている。
なぜ閉店に追い込まれた?
レラが閉店に追い込まれた理由には、「立地条件の悪さ」「競合店が強すぎたこと」「雪深い北海道で屋外型施設を作ってしまったこと」と3つの理由が考えられる。
千歳レラは空港からのアクセスが良く南千歳の駅から徒歩3分、高速のインターからも10分となっている。
しかし残念なことに北海道の千歳空港は単体で遊びに行っても楽しめるほどにテナントが充実しており国内旅行者が空き時間にわざわざレラまで遊びに来ること考えづらく、外国人旅行者の需要も三井アウトレットモールが誕生したためにそちらに取られてしまった。
札幌からの集客も北広島に出来た三井アウトレットパークが出来たことでわざわざ千歳までくる理由がなくなってしまったのだ。
さらにもともと千歳レラには高級なブランドショップの出店が少ない事もあり、高級ブランドを多く抱え、札幌に近い北広島にできた完全屋内型施設の三井アウトレットパークにはかなわなかったのだ。
レラは施設も屋外型施設のため、雪が降ると歩いて移動するのが大変になる。
寒い上に雪で滑る路面、降雪で濡れる買ったばかりの商品と環境が敵さず、後半には屋根を付けた施設も作ったが一部を覆っただけではあまり効果は無く、こちらも三井アウトレットに負けてしまったと言える。
まさにレラの失敗を糧に三井アウトレットパークは誕生したと見えてしまう残念な状況なのである。
千歳レラの閉店は外的要因もある?
アウトレットには外国人旅行者の需要を見越して作られている側面もあり、コロナ渦が大きく影響したことも一因とも言える。
3年ほどの外国人旅行者の減退は大きく影響し、衰退を余儀なくされた。
また、国内の需要も巣ごもりの影響で衣料業界に大きく影響し服が売れないといった時期があったこともあり、さらに販売方法も対面販売からネットでの通販へと移行したという現実がある。
アウトレットに行かなくてもECサイトでもっと低価格で24時間、誰にも会わないで買い物が出来るため、わざわざ出掛けてまで衣料品を買う必要を感じなくなってきていることも一因といえるだろう。
このような多様な要因から千歳レラは再建をかけるのではなく、閉店という舵を切ったのだろう。
閉店後の再開の可能性はある?
現在、千歳レラを運営する会社から今後の見通しの案は出てきてはいない。
むしろ今後この巨大な跡地がどうなるのか注目されているが、一部の報道では同じような商業施設の再開は難しいとの見通しである。
ただ、今後千歳には半導体企業のラピダスが来ることで、人口上昇や人の流れが変わることが予測されており、住宅街になる可能性がにわかにささやかれている。
広い土地であることから、住宅街と同時に新たにイオンモールなどの大型商業施設が併設されるのではと言う予測もされいる。
千歳レラとしての再会はなくとも新たな開発地として企業が狙っていることは確実のようである。
千歳レラの口コミ
閉店においては惜しまれる口コミがいくつある。
やっぱりどんなに大きくても土地柄で人が集まらないと商売が成り立たないのでしょうかあとはネットの普及も要因でしょうか…難しいですね
淋しいけど、こんなに雪深いと難しいんだろうなぁ
ラピダスの工場ができる来年2025年1月まで耐えられたらねえ。
まとめ
千歳レラはすでに閉店の意向を示しており、2024年秋をめどに閉店と報道されているが、現在でもいくつかの店舗では閉店のお知らせといったものが出ていない店舗もあるため、変転の時期としては未定と言わざるを得ない。
2005年に北海道最大級のアウトレットモールとして圧倒的な支持をうけて誕生したレラであるが、現在の空きテナントの数々にはなんとももの悲しい。
北海道民には思い出の場所として記憶に刻まれている千歳レラの閉店には惜しまれる声が挙がっている。
しかし、半導体企業ラピダスの進出で新しい歴史がこの千歳レラの地には刻まれるかもしれないことに期待をする。
北海道のファッションアウトレットのさきがけとなった千歳レラは、今度は新しい企業の魁として新たない歴史を刻んて行くのかもしれない。