カネミ倉庫はなぜ潰れないのか?調べてみた。

カネミ倉庫

出典:カネミ倉庫

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カネミ倉庫はなぜ潰れない?

カネミ油症事件

そもそも「カネミ倉庫はなぜ潰れない?」と言われてしまうのか。

1968年に起こった大規模食中毒事件「カネミ油症事件」が原因だろう。

カネミ倉庫が製造した食用米ぬか油に、PCB(有害化学物質ポリ塩化ビフェニール)・ダイオキシンが混入し、それを食べた消費者に深刻な健康被害をもたらした。

子や孫、ひ孫にまで影響が出ており、現在も症状に苦しむ人たちがいる。

また50年以上経った今も、十分な救済が果たされていないようだ。

「これだけの被害を出しておいてなぜ・・・」と疑問視するのは当然だと感じる。

しかし大事件を起こし、潰れていない企業は存在する。

森永ヒ素ミルク事件があった森永乳業がいい例だろう。

大事件を起こしたから潰れる訳ではないし、尚更、会社を潰す訳にはいかないのかもしれない。

もちろん企業は事故や事件を起こしてはいけない。

しかし万が一起きてしまった場合、事故の損害賠償など説明責任、再発防止などやらなければいけないことが大量にあるはずだ。

現在PCBは日本、各国で製造・使用禁止

カネミ油症事件の原因となった有害化学物質PCBは、1970年代に日本や各国で生産・使用が禁止された。

しかしカネミ倉庫では現在も、食用油を製造していることから不安視する人は多くいる。

現在はPCBが製造・使用禁止になっているため、カネミ倉庫でももちろん使用しておらず、PCBが原因の事故は起こるわけがない。

カネミ倉庫はこめ油よりも米の保管がメイン?

カネミ倉庫のHPには、プロフィールのすぐ下に倉庫部とあり、これは米糠油製油部よりも上にある。

「玄米の保管を中心とした営業倉庫」と記載されており、カネミ倉庫のメイン事業は食用油製造よりも米の保管といった印象を受ける。

食用油の売り上げが少なくても、米の保管で賄っているのかもしれない。

倒産させないため?倉庫部の米は政府米?

PCBを製造し食品工業用として販売したカネカ、ダーク油事件で誤った判断をした国は、どちらも最終的には責任がないとされ、カネミ倉庫の単独責任になった。

カネミ倉庫は現在も認定患者に対し、医療費や見舞金を支払っているが、和解金は経営難などの理由で支払われていないようだ。

政府米をカネミ倉庫に預け支援する形で、その収益を被害者の医療費などに充てている。

上記の米の保管とは政府米のことだろう。

これは国がカネミ倉庫の倒産を阻止しているとも捉えられるのではないだろうか。

責任は原因企業がとるべきと国はこの仕組みを変えず、カネミ倉庫が潰れたら誰が責任をとるのか。

どの面さげて営業してるんですか?

といった口コミがあったが、会社を潰して解決する問題ではないのだ。

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カネミ倉庫の口コミ

カネミ油症事件を検索したら、その毒油を製造、販売したカネミ倉庫は、今も食用油を作り続けているとの事。ぶっちゃけ怖い

なぜ信頼が失墜したのにまだ営業を続けているのですか?

患者・カネミ倉庫・国による三者協議では、カネミ倉庫を倒産させないことが最優先された

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まとめ

「カネミ倉庫はなぜ潰れない?」と言われてしまう原因がカネミ油症事件ならば、カネミ倉庫を潰して解決できる問題ではなく、国も倒産を阻止しているといった見方ができる。

この事件はカネミ倉庫単独の責任となり、被害者への医療費等はカネミ倉庫が支払い続けている。

しかしカネミ倉庫は経営難であるため、政府米を預け保管させることでその収益を医療費に充てている。

カネミ倉庫が潰れれば誰が責任をとるのか。

倒産をさせてはいけない企業なのかもしれない。