興和が潰れると言われる6の理由と口コミ

興和

出典:興和

「キャベジン」や「バンテリン」等の医薬品事業で有名な興和株式会社。

綿布問屋として創業した歴史を持ち、繊維商社としての側面を持つ企業である。

医薬品・繊維以外にも建材や機械の貿易など幅広い事業を展開する興和が「潰れる」と言われる理由について考察していく。

スポンサーリンク

興和が潰れると言われる理由

①売上が下がっているから

売上は、むしろ好調である。

2023年度3月期決算では前期の3.4倍の225億円と過去最高益を記録。

新型コロナウイルスの検査キットの販売効果や保有株式や不動産の売却益計上の効果が功を奏した結果である。

②利益率が横ばいであるから

2000年以降売上は倍になっているにもかかわらず、利益率は伸びていない

③非上場企業だから

興和は非上場企業である。

一般的に上場企業は知名度と社会的信頼が大きい印象があり、株式や経営状況を公開する義務があるため安定した経営が行われやすい。

そのため非上場企業が不安定だと思われることがあり、興和もその一例だと筆者は考察する。

④不祥事があったから

興和をはじめとする4社が販売する空間除菌剤に除菌効果の根拠の表示がないという理由で消費者庁から再発防止策を求める措置命令を出された。

興和は空間除菌剤の製造会社である大幸薬品の3%の株式を持つため、大幸薬品に対し、損害賠償を求めて提訴した。

不祥事から業績の低下に影響があることも要因の1つである。

⑤風通しが悪いから

興和は同族経営である。

元社員によると「風通しが悪く、先行きが不透明であったこと」が退職理由であるという。

同族経営では社長や役員の意向が強く反映される、いわゆるワンマン経営になることが多い。

実際に興和の社員から「会社のトップ次第である」という口コミが散見されている。

トップの決定次第で、会社が左右されるため潰れる可能性も否めない。

⑥主力商品の売上・シェア率が低下しているから

バンテリンの1つである「バンテリンコーワサポーター」は市場シェア率50%を実現しており、総合胃腸薬は「太田胃散」と並ぶ国内市シェア率を誇っている。

そのため主力製品の売上・シェア率の低下は要因ではない。

スポンサーリンク

興和の口コミ

多角経営は強みであり、経営安定の要因。

歴史ある会社でCMの影響もあり、取引時に信頼はある。

一つの分野が厳しくなっても、他の事業でカバーできるのは強み。

医薬品事業は先行きが厳しく、組織統合の可能性もある。

OTC医薬品分野のブランド力はある。

広く浅い事業展開だから、安定はしているが、伸びていく分野もない。

上からの支持は根拠や経緯は説明されないため、社員は何も考えずにただ従うことが求められる。

会社としての長期戦略レベルはかなり低いので将来的にどうなるかは分からない。

人は暖かく良い人が多いが、そのくらいしか褒められる点はない。

企業の安定性が高いことや福利厚生の充実から在籍している社員も多い。

トップダウン型の経営に対する現場社員の不満はかなり散見されている。

しかし医薬品におけるブランド力を強みとする声や様々な事業展開による経営の安定化が強みである声も多かった。

今後の成長を望むならば、企業体制を変えていく必要があるだろう。

スポンサーリンク

まとめ

今回は興和株式会社が潰れると噂されている理由について5つの側面から考察した。

調査した結論は直近で潰れる可能性は低いと言える。

会社全体の売上は上昇しているが利益率が上がっていない現状があるため、今後の会社の存続可能性は、良くも悪くもトップ次第であるだろう。