丸広百貨店は潰れる?人件費削減、固定資産売却、対面販売離れ、口コミ

丸広百貨店

出典:丸広百貨店

丸広百貨店とは、埼玉を中心に展開する丸広百貨店は県内に7つの店舗をもち、75年の歴史を持つ老舗百貨店だ。

地元に愛される丸広百貨店ではあるが、昨今の百貨店の衰退などの影響を受け潰れるのではないかとの噂がある。

実際に2018年の赤字の計上から丸広百貨店はずっと好調子というわけではなかった。

赤字を解消しながら、収益の厳しい店舗を見極め、確実に生き残りをかけながら挑戦し続けている丸広百貨店。

潰れるという6つの噂をひとつずつ紐解き、潰れる心配のない会社であることを証明していこう。

丸広百貨店が潰れると言われる理由

2021年の丸広百貨店「ファミリーまるひろ日高店」の営業終了した

2021年2月14日に埼玉県川越市にある日高市の丸広百貨店「ファミリーまるひろ日高店」の営業終了することになった。

これは日高市自体の人口減少の傾向、競合他社との競争激化、ネットショッピングの拡大などを背景に市場環境が厳しくなったことなどが、閉店となった要因だ。

ただ、この閉店になったということで丸広百貨店全体が潰れるという事にはならない。

丸広百貨店「ファミリーまるひろ日高店」は、1999年10月に開業し、JR高麗川駅から約240メートルの位置と非常に便利な場所につくられていた。

建物は2階建てで、1階には食料品関連が、2階には衣料品など非食品の店舗が入っていた。

丸広百貨店は地域密着型中小規模百貨店に「ファミリーまるひろ」の愛称つけており、他に「ファミリーまるひろ神明町」「ファミリーまるひろ新河岸店」と3店舗を展開したがいずれの店舗も現在は閉店済みだ。

日高店がファミリー業態で最後の店舗であったが「食品が売上中心の店舗だったため競合店進出の影響を受けていた」とのことで、撤退を余儀なくされた。

食料品などは大型スーパーなどの価格の安さには百貨店は敵わない。

また、百貨店ならではの高級感ある食材をそろえてはいても、人口減少の中では、なかなか消費に結びつかなかったという事もるのだろう。

また、コロナによる営業の短縮やネットショッピングへの移行などで対面販売が落ち込んだことも閉店へと加速した原因になるのだろう。

ただ、「ファミリーひろまる」の店舗が閉店していることで、丸広百貨店が潰れると言う事ではないのだが、デパートが流行っていたという時代が変わってきている事は確実に感じられる事である。

2022年の丸広百貨店坂戸店が営業終了した

2022年8月21日に、丸広百貨店坂戸店が閉店することになった。

これも坂戸市内の人口が減少と、競合他社のスーパーマーケットとの顧客争奪戦を強いられ、約20年の歴史に幕を閉じることとなったのだ。

この続く丸広百貨店の閉店に潰れる懸念を抱く要因になっている。

丸広百貨店自体はこれが原因で潰れることはないが、収益の減収は見込まれる。

赤字店舗を抱えるリスクから行くと収益見込みのない店舗は閉鎖せざるを得ない。

この丸広百貨店坂戸店の建物はもともと1976年12月に総合スーパー「忠実屋坂戸店」として建設され、1994年に忠実屋がダイエーに合併され「ダイエー坂戸店」になり2002年に閉店した。

その後、2002年10月に郊外型百貨店「丸広百貨店坂戸店」となった背景から、建物は築50年近く経過しており老朽化も閉店の一因になった。

建物は地上3階建てで、延べ床面積約1万平方メートル。百貨店直営売場以外にテナントが出店していた。

坂戸市周辺では2016年以降から近隣商圏の競争激化により、老舗大型店の撤退が相次いでいる。

丸広百貨店坂戸店は駅から少し距離がある郊外立地で、無料駐車場も備えていたがこの人口減少と競争激化に存続が難しい状況となった。

とはいえ顧客の多いこの地域に丸広百貨店は、ショッピングセンターなどの業態を視野にいれて再出店するかを検討するとしている。

このことからも潰れると言った懸念はないと思われる。

丸広百貨店の人件費削減、固定資産の売却とは

2018年から赤字決算を出す事が出てきた丸広百貨店。

コロナの影響や国際情勢など前向きな検討材料がない中、2022年1月には21億8600万円の赤字を出した事もあり、人件費削減や固定資産の売却を図り2月期には黒字決済へと戻した。

21年から早期希望退職を募るなど対策を打ち人件費や経費の削減し図ってきたがやっと成果が出てきたという所だ。

コロナの臨時休業など、ここ数年にわたり大きな影響が出ているデパート業界ではあるが、なんとか自社努力で回復傾向が見えてきてはいるが、物価の高騰や海外情勢、人口減少など様々な要因があり、先行きが見通せないところである。

対面販売離れの深刻な問題

コロナの流行から対面での販売離れが百貨店での購入することから離れてしまう事になった。

百貨店ならではの多種多様な商品の購入が一店舗で出来ると言う利点はインターネットの普及とネット販売によって薄れてきている。

自宅にいながら多様な商品を見る事ができ購入する事ができるため、百貨店に集まった商品を買いに行くという機会が減ってきている。

ネットでも直接ブランドの販売サイトから購入できるため、わざわざ百貨店で買わなくてもいいと思う人も増えてきているのだ。

しかし、実際に手に触れて試す事ができる事は自分が考えるだけでは経験できない事が体験できる。

また思いがけない物が手に入ることも魅力の一つだ。

対面販売が廃り無くなってしまう事は考え難い。

コロナが終わったことで人との交流が増えれば出かける機会も増え、対面販売が戻ってくることであろう。

これからに期待したいところである。

デパート・百貨店の衰退の著しさ

近年はデパートや百貨店の衰退が顕著になっている。

これは一般的には若者の百貨店離れが進んでおり、この対応に手を打つのが遅れたことが百貨店の衰退の原因であると言われている。

百貨店は若者からは「敷居が高くて入りづらい」敬遠され、専門店やショッピングセンターの方がカジュアルで利用しやすいと感じられている。

逆に中高年からは、「昔はよく利用したが最近は利用しなくなった」と利用が減ったり、身体的にも店舗へ行くことが難しくなったことで百貨店離れが進んでいる。

この百貨店の衰退の事実が閉店の続いた丸広百貨店が潰れるのではと推測することになった。

現在の百貨店にはこれからの新たな消費に対する新しい経営方針を示していく必要性が迫られている。

店舗を構えるだけではなくネットによる新しい消費に対応する必要性や大型店舗を持つのではなく専門店やショッピングモールへの出店などといった現在の消費の形に合わせた変化が必要になってきているのだ。

消費者の向く方向に丸広百貨店は対応力を高めている。今後さらにどう対応していくのかによって生き残りがかかってくる。

川越店のテナント飲食店の閉店がつぶれる噂になった?

丸広百貨店 川越店の6階で営業している「ファミリーレストラン」が閉店することになり、老舗の飲食店だという事で話題になった。

この話が出たときに、「川越店」「閉店」のお知らせに丸広百貨店の川越店自体が閉店するのかと誤解し驚いた日とも一定数いたようである。

ネット検索すると「丸広百貨店」「川越店」「閉店」が検索ワードに飛び込んできたため、誤解を招いたのだ。

あくまで長く続いていた地元で愛された川越店に出店していたファミリーレストランが2024年3月に閉店したという事であり、丸広百貨店川越店は閉店していない。

むしろ3月からは新しい飲食店を3つもオープンさせるなどと活動的に動いているのである。

丸広百貨店の従業員の口コミ

売り場の仕入れや発注、展開はオケージョンやチラシに沿っていく必要はあるが、裁量が多い。自分で去年と違う風にしたいと思えばできる。

催事準備や年末年始以外は希望休が通る

閉店が速いから普通の小売りより早く帰れる。

本店に関しては総務はかなり対応が良い

ベテランがいなくなったが、引継ぎはしっかりとしたのかきっちり退職後に必要な書類が届いた

定期的に資格取得を促し。募集要項などがかかれた差し委が配られる

半年ずつ6日休暇付与。連休取得は必須。

接客を柱としているので、コミュニケーション能力が高い社員が多い

若い経営陣にかわり、明るく風通しが良い環境

ほぼほぼ女性だけの会社でした。3分の1以下が男性です。上に立つ人はみんな男性で古い大切の会社だなぁと思いました。

丸広百貨店は大規模な人件費削減で早期退職者を募り、成功している。

しかしブラック企業と言うわけではなく、百貨店の従業員からはおおむね高評価されているが、新しい経営人に変わっても古い体質が抜けきらないといったこともみられている。

まとめ

コロナの流行が始まる前から百貨店における経営難の話はたくさん出てきていた。

その後の巣ごもり需要で、臨時休業が続き、対面販売に厳しさがまし、インバウンドが消え、ネット上での通販がどんどん発展し百貨店の経営は難しい状況が続いている。

それでもなお、いろいろな対策をして丸広百貨店は生き残りをかけてきているのだ。

資産の売却などはあったものの、その迅速な対応から今すぐ潰れるとは考えにくいだろう。

今後、この丸広百貨店という地方の百貨店がどんな広がり方をしていくのか注目していきたい。